■4月6日/明治安田生命J1第7節 FC東京 ‐ ヴィッセル神戸(味の素)
ヴィッセル神戸は敵地でFC東京に完敗。泥沼の9戦未勝利となった。
開始11分でもぎ取った先制点は、初勝利を手繰り寄せるものかと思われた。大迫勇也が左サイドからチャンスを演出。反応した汰木康也がシュートを放ち、一度は相手GKヤクブ・スウォビィクに弾かれたものの、直後の長友佑都のクリアミスに山口蛍が反応。ゴール前の密集をかき分けてゴールネットを揺らしたのだ。
リュイス・プラナグマ監督が「前半は完全に試合を支配できた」と自賛すれば、敵将・アルベル監督も「試合のスタートはうまく試合に入れず苦しんだ時間帯が続きました」と振り返る中での先制点だった。ただし、これ以降、チャンスをものにすることができなかった。
1点リードで折り返した神戸だったが、後半に3失点。試合終了間際にはVARで得点が認められなかったものの、あわや4失点かと思われる場面もあった。前後半でまったく違ったスコアのゲームとなり、前半に迎えたいくつかのチャンスをものにしていれば、後半はどうなっていたか分からなかった。
指揮官が「チームとしてはトライを続けて2点目を奪うチャンスも十分に作れたと思っています。その2点目が入らないことで同点、逆転のチャンスはどんどん少なくなってしまった」と嘆き、「サッカーはいつも運が回ってくるわけではない」とこぼすしかなかった。