■開幕前から悲観する必要はない
――いずれにせよ、守備が大事ということですね。
後藤「特に強い相手との対戦なら、守備をしっかりして少ないチャンスで確率高く得点できるかに懸かってくるからね」
大住「ベタ引きで守るという意味ではなくてね。前で守備をするには、日本の前線にボールがないといけないわけだし。攻撃もちゃんとして、できるだけ変なところでボールを失わないようにすることだね。そういう時間が長くなるほど、日本にとっては理想的な展開になるんじゃないかな」
――そういえば、初出場のフランス大会で名を挙げてヨーロッパに羽ばたいた中田英寿のように、対戦して名を知らしめてスペインやドイツに移籍する選手も出るかもしれませんね。
後藤「日韓大会でベルギー相手に得点した鈴木隆行も、ベルギーに移籍して先鞭をつけたよね。柳沢敦も、親善試合でイタリア代表から点を取ってイタリアに移籍した。レアル・マドリードから2点取ってスペインに行った選手もいたしね。結構、話は単純に進むものだね」
大住「日本戦で点を取ったスペインとドイツの選手を、Jリーグに迎えてもいいね(笑)。こうして冗談を言っているけど、開幕前から組み合わせを見てどんよりした気分になる必要はないんだよ。世界中の98%の人がこの組を勝ち抜くのはスペインとドイツだろうと思っているだろうけど、だからこそ戦いやすいことこの上ないよね」