■大事になる大会を通じてのマネジメント
――これまではいつも初戦がすべてという言われ方をしていましたが、大住さんが最終予選のオーストラリア戦を前に「負けた場合の準備も必要」とおっしゃっていたように、今回は考え方を変えた方がいいかもしれません。
大住「そうだよね。森保監督流の目の前の一戦に懸ける力に期待したいところだけどね」
後藤「初戦が大事なのは間違いないけど、勝点5があれば十分に突破できるし、勝ち点4でも可能性はある。ブラジル大会のギリシャも初戦を落としたけど勝ち上がれたし、2010年のスペインは初戦でスイスに負けたけど、最終的に優勝した。初戦に負けたら終わり、ということでは絶対にない」
大住「開幕前に1勝1分1敗を目標にした監督もいたし、日本はアトランタ五輪で2勝して勝ち上がれなかった経験もある」
――そうしたマネジメントも大事ですね。
後藤「1998年に初めてワールドカップに出た頃は、出る選手たちも見ている方もどうしたらいいか分からなかったけど、7大会連続で出ていれば、その辺りのマネジメントとはできると思うよ」