11月に開幕するサッカー・ワールドカップの組み合わせが決定した。日本は優勝経験のあるスペイン、ドイツとともにグループEに入った。突破すれば、ラウンド16では前回惜敗したベルギーと再戦か。日本代表や大会全体をマクロ・ミクロの視点からとらえ、ベテランサッカージャーナリストの大住良之と後藤健生が激論を交わした。
■日本は確実にレベルアップしている
――スペイン、ドイツは10年前ほどの力量ではないとのことですが、日本はどうですか。
後藤「それは強いでしょう。12年前は2勝しちゃったんだけどね」
大住「その南アフリカ大会の後のチームが強かったんだよ。本田圭佑とか香川真司、岡崎慎司、吉田麻也といった選手たちがレギュラーになって、あの頃は一番華やかではあったよね。でも、今のチームがそれより落ちるかと言うと、全然そんなことはない。三笘薫や久保建英、前田大然といった若い選手がいるし、冨安健洋もいる」
後藤「そう、後ろがしっかりしている。南アフリカ大会でもすごいCBが2人いたけど、あの時は跳ね返すだけだった。今のCBはきちっとパスをつなげるからね」
大住「やっぱりベースは守備だよね。守備が安定して無失点の時間を続けられれば、チャンスは必ず来る」