■ラウンド16での勝利へ絶対に必要なもの

 日本がワールドカップ本大会で「ベストエイト以上」に勝ち進むためには、グループリーグで最低1勝。そして、ラウンド16での1勝が必要となる。

 相手はオーストラリアよりは「格上」と考えざるを得ない。強豪相手では、オーストラリア戦のように多くのチャンスは作れないだろうし、90分間自分たちのリズムで試合を続けることは不可能だ。少ないチャンスでいかに点を取るのか。これこそが最大の課題だ。

 あるいは、カウンターでボールが渡ったのがフルスティッチではなく、リオネル・メッシネイマール、リリアン・エンバぺだったとしたら、吉田麻也や冨安健洋がいかにクレバーに立ち向かったとしても、失点を防ぎきることは不可能だ。

 いずれにしても、オーストラリア戦は90分間にわたって日本が主導権を握った試合だった。だからこそ、何ができて、何ができなかったのかを検証するのには持ってこいの試合だったと言える。

 そこで、これから8か月弱の間に克服すべき課題をいくつか考えてみたい。

(3)へ続く
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