■本来なら「楽勝」にすべき内容

 内容的に90分間、ほとんど日本がコントロールしたゲームであり、日本の特徴もチームとしての狙いもよく分かるゲームだった。

 しかし、ゲームとしては疑問点も多かった。

 いちばんの問題は、前半、あれだけ攻撃の機会を作れていたのに得点が生まれなかったこと。もちろん、サッカーという競技は相手がしっかりと守り、GKの調子が良く、さらに不運が重なれば得点が生まれないものだが……。あのような劇的な試合を演出する必要はなく、本来なら前半から得点を重ねて「楽勝」にしておきたかった試合内容だった。

 そして、前半の最後の20分間ほどは、日本が決定機を逃すとすぐにオーストラリアのアイディン・フルスティッチのカウンターを許してしまったのだ。

 後半に相手が消耗してから、フレッシュな選手を入れて勝利を手繰り寄せるというのは確かに合理的な戦い方ではあるが、先制点は89分。ちょっと運が悪かったら、スコアレスドローに終わってしまったところだった。

 こんな勝ち方ができたのも、「相手が主力抜きのオーストラリアだったから」とも言える。

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