■「格上」との対戦にモードを切り替える必要性
今回は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で予選の日程が後ろ倒しになった影響で、本大会までの時間的余裕がないのは日本に限ったことではない。だが、「格下」相手の戦いが多いアジア予選から「格上」相手の勝負であるワールドカップ本大会に向けてモードを切り替える必要があるだけに、日本にとって準備期間が短いのは大きな問題だ。
つまり、ワールドカップ本大会で森保一監督が「目標」として掲げる「ベストエイト以上」を成し遂げるためには、残り8か月の間に何ができるかが重要ということになる。
その意味で、ベトナム戦もワールドカップ本大会に向けての準備の第一歩として有効に活用したいのだ。だからこそ、3月24日に突破を決めたことによってベトナム戦で「結果を気にせずに」戦えるようになったことは、大変に喜ばしいことなのである。
今までとまったく同じやり方でベトナム戦を戦って勝点3を加えてもまったく無意味なこと。そこで、森保監督は何をトライするのか? 新戦力、つまりこれまで出場機会の少なかった選手を起用するのか? あるいは、戦い方に何らかの変化を加えるのか? そのあたりを注目したい。