■本大会で通用する「武器」を探す
カタールW杯までに組まれているインターナショナルマッチは、5月末から6月中旬の4試合と9月の2試合である。合わせて6試合のマッチメイクは重要だ。4月1日の組合せ抽選を受け、グループステージを想定した相手との試合を実現したい。
そのうえで、各ポジションの序列とオプションを固めていく。
W杯へ向けたメンバーの絞り込みは、自分たちの特徴を発揮するための選考であり、グループステージの対戦相手を考慮したものにもなる。「どんな武器が効果的なのか」を見極めるのだ。たとえば、DFラインの背後へ抜け出す選手が必要ならば、古橋なのか、浅野なのか、前田なのか、それとも彼ら以外の選手なのかを、テストマッチのなかで確認していく。
29日のベトナム戦は、その第一歩だ。W杯本大会の対戦相手は決まっていないが、これまで出場機会が限られていた選手、出場機会のなかった選手を起用し、チームの底上げにつなげていくのだ。
GKには谷晃生を指名する。右SBはオーストラリア戦に続いて山根視来で、CBは右に植田直通、左に谷口彰悟を選ぶ。左SBは中山雄太だ。
アンカーは柴崎岳で、インサイドハーフは右に旗手怜央、左に原口元気とする。前線は右から久保建英、上田綺世、三笘薫の並びだ。オーストラリア戦はベンチ外だった林大地も、このタイミングで使っておきたい。
ベトナム戦は本大会への競争の始まりを告げるものであり、競争のレベルが上がることでチームの可能性が高まっていく。