■戦友であり、同じSBである長友への信頼

 10分、長友佑都が相手を倒してしまい、いきなりイエローカードをもらう厳しい展開に。

 これに対し内田氏は、「(イエローカードは)ちょっと嫌ですね。SBはボールにアプローチしなければいけないんですけど、そこの寄せを多少ためらう部分が出てくると思います」とコメント。

 しかし直後に「長友さんは経験ありますから。大丈夫だと思います」と、かつて代表で共闘した元チームメイトへの信頼をあらわにした。

 また、長友は37分、吉田麻也からのロングフィードを受けてペナルティエリアに侵入。フリーだったため自分でシュートを打つこともできそうな場面だったが、味方へのパスを選択し、結果的にゴールにはつながらなかった。

 これには解説を務めていた中村憲剛氏も「自分で打っても良かったんじゃないですか」と指摘。しかし、内田氏は「『打っても良かったかも』って思うじゃないですか」とコメント。続けて「あそこに行く2、3個前に『マイナス空いてたな』って頭の中に残ってるんですよね。あそこに行ったときに(イメージが)出ちゃうんですよね」と、世界を舞台に戦ったSBならではの持論を展開した。

 そして、「SBはDFですからね。前の選手ほど器用ではないことはご理解いただきたいです」と、長友のプレー選択を汲み取っている。

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