■本誌カメラマンの求めに応じてサポーターと記念撮影
それだけに、試合後に見せた笑顔はとても輝いていた。選手に続いてサポーター席に向かうと、本誌カメラマンの「サポーターバックでお願いします」の求めに気軽に応じ、敵地に駆け付けた“同士”との写真に収まった。
その後、サポーターが喜びを分かち合おうと握手を求めたが、森保監督は「ごめんなさい、今はタッチすることができない」と謝ったのだ。内心、相当気持ちは高ぶっていたはずだが、冷静さに対応。そのうえ、サポーターに頭を下げる気づかいまで見せた。
それでも喜びを爆発させたのが、ピッチを去る際だ。手を口元に持ってくると、「日本人最高っ!!」と大きく叫んだのだ。サポーターに対して現した最大限の謝辞だった。
森保監督の仕事は、次のフェーズに入る。つまり、W杯での躍進だ。これまで数々の困難を乗り越えた指揮官であれば、因縁のカタールでも歓喜をもたらしてくれるだろう。