日本代表は、多くの人々が関わるチームだ。選手と監督を、多くのスタッフが支えている。
トレーナーも、その重要なメンバーのひとり。ワールドカップ最終予選のオーストラリア戦を前に、トレーナーとして12年間携わり、W杯3大会にも帯同した池内誠氏に、なかなか表に出ない日本代表の秘話を聞いた。
■厳しいアウェイでの戦い
日本代表は24日、オーストラリアと対戦する。昨年の対戦ではホームで快勝したが、今回はアウェイでの激突。簡単な試合にはならないだろう。
アウェイへの遠征では、トレーナーらが選手たちよりも先に現地に入り、環境などの情報を集めたり、選手たちを迎える準備を整える。
南半球のオーストラリアは、日本や多くの代表選手がプレーするヨーロッパとは季節が逆になる。
「オーストラリアの気温は、28度くらいだと聞いています。昼間でそのくらいだから、試合の時刻にはもう少し下がるんじゃないか、という話でした。この程度なら、順化するのはそれほど難しくないと思います。UAEといった中東はきついですよ。ブラジルの暑さもきつかったですね」