■「フィジカル」とは何か
世間にも広まっている「フィジカル」という言葉だが、単純に見た目のいかつさがその強さに直結するわけではないという。細身に見えても、体の強さを感じた日本代表選手たちがいるという。
「香川真司選手のお尻の筋肉は、すごかったですね。全体的にぷりんとしていて、いかにもドリブルができそうな感じでした。言葉で表現するのは難しいのですが、前がかりになってこじ開けていくのがイメージできる臀部でした。ドルトムント時代の横から内に切れ込んでシュートを打つ動きは、あのお尻が支えていたんだと思います。調子と比例するように、臀部の筋肉の状態も良かったですね」
では、フィジカルとは何なのか。池内氏は「ケガをしない、ということですね。ただし、プロのサッカー選手がケガをしないということはあり得ませんから、接触プレーでケガをしても軽傷で済むというのが、フィジカルの強さだと思います」と定義する。