■運命を分けるオーストラリア戦

 もちろん、まだ何も決まったわけではない。オーストラリアは非常に危険な相手で、しかも舞台は8万人の圧倒的な地元サポーターの声援渦巻くシドニー。どんな結果もありうる。そしてもしこの試合を落とせば再びグループ3位に後退し、5日後のベトナム戦で勝ったうえでサウジアラビア対オーストラリア(ジッダ)の結果を待たなければならなくなる。その結果3位になれば、6月にアジアのプレーオフ(対UAEが有力)、さらに南米5位とのプレーオフに臨まなければならない。

 しかし昨年来の厳しい状況のなか、森保監督が2月1日のサウジアラビア戦のような試合ができるまでに日本代表を仕上げてきたことに、私は心から敬意を表したいと思う。四面楚歌のような批判のなか、苦しい状況が続いただろうが、ここまでチームを立て直した森保監督に称賛の言葉を贈りたい。

(2)へ続く
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