■想定すべき負けた場合のマネジメント
大住「最後の試合で逆転するには、最終戦で日本が大量点を取るか、オーストラリアが負けるか引き分けることが前提になるわけでしょ。日本が最終戦でベトナムと引き分けても、ワールドカップ出場が決まる可能性もある。森保一監督は今回のメンバー発表の会見で、オーストラリアから勝点1を持ち帰るという選択を最後にすることもあり得ると話していたけど、違うパターンも考えなければいけない。負けた時のチームマネジメントが、ものすごく大事になる。絶対に勝つんだ、ここで勝ってワールドカップ出場を決めるんだと口にした反動が怖いんだよね」
後藤「勝ちにいくのはもちろんだけど、それは選手も分かっているでしょう」
大住「負けたら、日本のメディアは自力での予選突破が消滅と書くはず。チームがそういう雰囲気にのまれて、ベトナム戦で7点取らないと、と焦ってはいけない。これまでと同じように、目の前の試合に全力を尽くす、1点でも多く取ろうと、皆が前向きになれるようにしないといけないんだ。日本が初めてワールドカップ出場を決めた1997年の予選でも、そうだった。勝たなければいけないリーグ戦最後のカザフスタン戦でも、ガンガン自分たちのやりたいことをやって勝ったことが、ジョホールバルでの第3代表決定戦に結びついたと思う」