日本代表はFIFAワールドカップカタール・アジア最終予選グループB第9節でオーストラリア代表(3月24日)、ベトナム代表(3月29日)と対戦する。オーストラリアとの試合は勝てば7大会連続のワールドカップ出場が決まる大一番。日本はアウェイでの一戦となるが、勝利してワールドカップへの出場を果たすことができるだろうか。
今回は、前回の1月・2月シリーズの代表戦からここまでの日本代表の中盤選手の活躍ぶりを紹介する。※(5)は4名、(6)は3名の計7名の海外組
■連勝のきっかけを作った田中がW杯出場へ導くか
田中碧
所属クラブ:デュッセルドルフ(ドイツ)
生年月日:1998年9月10日(23歳)
今季リーグ戦成績:21試合出場0得点0アシスト
最終予選の冒頭3試合で2敗を喫し、窮地に立たされていた日本代表。W杯への出場に黄信号が灯ったなか、窮地から救ったのが田中碧だった。
チームは第4節のオーストラリア戦でシステムを4-2-3-1から4-3-3に変更すると、田中はIHとしてスタメンで最終予選初出場。すると、開始8分に値千金の先制点をマークし、リードをもたらす。その後も落ち着いたボールさばきと正確なポジショニングを90分間維持して、2-1での勝利に導いた。
日本はこの試合をきっかけに、ここから怒涛の連勝街道を突き進むことに。3ボランチの一角として主力に定着した田中はその立役者となっている。
一方、所属先のデュッセルドルフでは、移籍当初は苦労を認めており第21節のキール戦で失点につながる致命的なミスを犯すなど、やや苦しんでいた様子。それでも、初の海外挑戦ながら順調にプレー時間を確保しており、チームもキール戦の後に監督交代を行って復調。ダニエル・ティウーヌ新指揮官のもと、チームとともに田中が輝くことを期待したい。
そして3月24日、勝てば本選出場という条件下で日本はオーストラリアと対戦。スタメン出場が確実視される田中は、あのときと同じチームを相手に再び躍動し、日本を7大会連続のW杯出場に導くだろうか。