■決勝ゴールが生まれた理由は?
クロスを送ったイニエスタについて槙野は「普段の練習からでもそうですし、練習場のロッカールームも近いということでコミュニケーションを取っている」と明かし、「クロスでゴールがほとんど決まったようなものですね」とイニエスタの魔法のようなクロスを称えた。
そして、実際に生まれたゴールについてはその前に伏線があったようだ。槙野は明本が退場後に逆に神戸が「バランスを崩して自分が上がることでカウンターを食らうのが嫌だった」とコメント。一人多い状況となり、中々ゴールが奪えない中で槙野が積極的に前線へ上がらなかった理由を説明。そう話しつつも、「5分でも時間があればゴールを取れる自信はありました」とも明かした。
その理由として「浦和に対してクロスを多く上げる、ボールを動かすことがジャブのように効いていた」と話し、小林と槙野が前がかりにならず後ろに残ったのは「想定内」であったようだ。
そしてその伏線が効き始め「そこから相手が真ん中にスペースができたっていうのは分かっていたので、試合中にセルジ・サンペール選手、山口蛍選手にタイミングが良かったら僕が上がると言っていましたので、ゴールを含めて自分たちが考えて動いた結果だった」と、明本退場後に選手たちで共有したシナリオが完結した形だったことを明かした。
経験から導かれたゴールで、追いついてみせた神戸の槙野。さらなる活躍が期待される。