前半20分以降、FC東京は川崎を上回るチャンスを作ったが、ほとんどがレアンドロと松木が絡んで右サイドから作った形だった。
■昨季から変わったフォーメーション
FC東京のフォーメーションは4-3-3。アンカーに青木拓矢が入り、インサイドハーフは右に松木、左が安部。前線は長谷川健太監督だった昨シーズンまではディエゴ・オリヴェイラが右サイドで永井がセンターという形が多かったが、アルベル・プッチ監督は右からレアンドロ、ディエゴ・オリヴェイラ、左に永井という並びを使ってきた。
そして、左の永井はやや下がり気味のサイドハーフ的なポジションを取り、右のレアンドロはディエゴ・オリヴェイラと並んで最前線という立ち位置だったが、そのレアンドロがセンターに入ってツートップ気味になると、松木がサイドに出てタッチライン際でプレー。また、レアンドロが外に開くと松木はレアンドロとディエゴ・オリヴェイラの間から前線に出ていくという流動的な動きを狙っていた。
前半の立ち上がりは、FC東京は4-3-3のオリジナルポジションに固定されていたが、19分過ぎに松木が外に開いた位置から前線に飛び出して最初のチャンスを作り、「勝手に飲水タイム」の後はレアンドロと松木が頻繁に位置を変えることでチャンスを量産したのだ。