2022年のJリーグ開幕が迫ってきた。各チームは初戦に向けて仕上げに入っていこうとしている。
目標を達成するには、明確なゴールの設定と、そこに至る道筋の逆算が必要だ。開幕戦は確かに大事だが、リーグ戦の1試合に過ぎず、その後もチームの歩みを止めないことが肝要だ。
ぶれなく前進するために必要なJ1の各チームが追いかける「理想」と、そこにたどり着くための道のりを探る。
■不可抗力に泣いた2021年
ガンバ大阪にとっては、まったくもって納得のいかない2021年シーズンだった。前年の2位だったチームが、13位まで急落したのである。
だが、本当に納得いかないのは理由である。ピッチ内ではない不可抗力による問題に振り回されたのだ。新型コロナウイルスの陽性反応者が出たとして、トップチームが活動できなくなったためである。ただでさえ大変なACL参戦に大幅なスケジュールの変更が重なったのだ。
だが、見方を変えれば、よくそのような大アクシデントに見舞われながらも、13位でこらえたものである。皮肉な形で地力の高さを証明した、とも言えるのだ。
2018年の9位、2019年の7位ときて、2020年に2位につけたチームだ。コロナ禍でのつまずきはあったものの、トップ5は当然視野に入れるべきだろう。