■最善は尽くしていたのだが…

 消耗が進んだタイミングで中盤のインテンシティを保ちつつリフレッシュできるかどうか。劣勢の中で攻撃のテコ入れができるかどうか。

 リードされてからフォワードの投入がなく、センターバックは2人交代、となっていたインテルは、それらが可能な選手層ではなかった。

 リバプールを相手にスタメンが現状でのベストのパフォーマンスを見せて奮闘を続けたインテルだったが、最終的にはチーム全体での力の差がスコアの差になってしまった。バレッラの不在は中盤がベストのパフォーマンスを見せて感じさせなかったが、それによって一層チーム戦力差を痛感させられる試合になってしまった。誰を責めることもできない、最善を尽くした上での敗戦という、受け入れるには悲しすぎる現実がそこにあった。

 グループリーグ最終節でレアル・マドリードエデル・ミリトンに報復のパンチを見舞ってしまったバレッラは、この試合だけでなく2ndレグも出場停止。逆転のためには、ベストと言っていいこの日の中盤のパフォーマンスを次戦でも保つことが大前提であり、さらにインザーギ監督が選手交代によって選手層の差を覆すことができるプランBを用意してくるだろうかにもかかっている。再戦は3月8日だ。

 

■試合結果

インテル 0-2 リバプール

■得点

75分 ロベルト・フィルミーノ(リバプール)

83分 モハメド・サラー(リバプール)

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