【ラ・リーガ マジョルカvsアスレティック・ビルバオ 2022年2月14日(日本時間29:00キックオフ)】
長いトンネルを抜けたマジョルカが、強豪ビルバオをホームで撃破。
前節でデュエル勝率9割という驚異的なパフォーマンスを見せた久保建英は、この日も右サイドのアタッカーとしてスタメン出場。アトレティコ・マドリード戦を思い出させる最終盤での決勝ゴールで勝利に貢献した。
新加入のベダト・ムリキの存在によりチームの戦い方に変化が生じ、パブロ・マフェオとの関係性に疑問がもたれ、と雲行きが怪しくも見える久保だが、果たしてこの試合ではどうだったのだろうか。
試合が始まると、マジョルカは前節で見せたフラットな4-4-2での守備を継続。
最前線のムリキがしっかりと守備のスイッチを入れることで、2列目の役割も明確化された。
久保は、ムリキのプレスによってこぼれてくるであろうボールへのカバーを怠らないこと、自身のサイドから斜め前方へのパスコースを確実に切ること、そしてしっかりと寄せること、と多くのタスクをこなした。
冬の移籍でラツィオからやってきたムリキは攻撃でも既に軸であり、マジョルカは守備だけでなく攻撃も2トップを継続。194cmの長身と強さでボールを収め、ゴール前でのターゲットとしても脅威であり続けた。
22分にPKで先制したマジョルカは、30分にはハイボールをムリキが落としてアンヘル・ロドリゲスが決めるという形で追加点を奪ってみせた。
チームとしてムリキを最優先で使う方針の中、久保は右サイドからインサイドへと入ってスペースメイキング。サイドバックのマフェオにクロスを上げさせるために囮となった。