■調子を取り戻した酒井
――ひとまず現状で、チャナティップは後半に移ったインサイドハーフの方が合いますか。
大住「後半の方がボールに触ったよね。しかも左サイドにいるときには、目の前に巨体の酒井宏樹がいたわけだしさ」
後藤「そういえば、酒井がすっかり調子を取り戻したというのは、この試合の最大のトピックスだよ。日本代表での今年に入ってからのワールドカップ予選を見て、大丈夫かなと思っていたけど。これはビッグニュース」
大住「守備も、高いボールが来たときにも、やっぱり力強いなと思った」
後藤「これでオーストラリア戦も展望が開けたなと思えるくらい、うれしい酒井宏樹でした」
大住「去年の浦和では、酒井は外側のタッチライン沿いでしかドリブルしなかったんだよね。ところが今回はインサイドでドリブルをした。長い距離ではなかったけれども先制点に結びついたし、完全に川崎に傾きかけた試合をひっくり返して浦和ペースに戻す働きをした。あれはすごい武器だよね」
後藤「やっぱり格が違うな、というくらいにすごかった」