2月12日にJリーグの今季初の公式戦となる富士フイルムスーパーカップが行われ、浦和レッズが川崎フロンターレに勝利した。J1開幕1週間前のこの試合は、リーグの行方にも大きな影響を持ち得る。今季初タイトルを懸けた一戦が2022年のJリーグに投げかけた要素について、ベテランのサッカージャーナリスト・大住良之と後藤健生が熱く語り合った。
■川崎相手に引く時間帯があるのは仕方ない
――浦和は引いて守る時間が長くなりましたが、それも想定したいたのでしょうか。
後藤「川崎を相手にしたら、一方的にボールを持たれる時間が相当出てくるとは想定はしていたでしょうね。じゃあどうするかといったら、ああして守るしかないんじゃない」
大住「前半32分頃、酒井宏樹がインサイドのレーンをドリブルで上がってから形勢が変わったんだけど、それまでの15分は、全然ボールの取りどころを見いだせなかった。川崎に何十本もパスをつなげられるああいう状況になったら、ジャブをポンポンと出すサッカーをしないとおしまい、ということになる」
後藤「川崎がいろいろとメンバーを変えたり、コンディションも万全じゃないからやられずに済んだけど、万全の川崎だったら…」
大住「やられたかもしれないね」