■日程問題解決の策
こうした点については、日程の組み方に工夫しなければならないだろう。
たとえば、日本や韓国が中東との対戦ではアウェーの連戦とすれば、一度の移動で2試合を消化できる。中東のチームにとっても、極東遠征を一度で済ませられれば負担は減る。
また、試合日程も調整すべきだ。
日本とサウジアラビアは2021年10月7日にジッダで対戦したが、10月のアラビア半島はまだまだ暑さの中にあった。そして、日本ホームの試合は2月1日の埼玉スタジアム。公式記録によれば、気温は6.1度だった。
もし、ホームとアウェーを入れ替えることさえできれば、10月には気候の良い日本で試合ができたし、2月であればジッダもサッカーの試合に適した気温になったはずだ。
アジア大陸内でレベルの高い試合を増やすためにできることはいくつもあるはず。そして、アジアのチームがワールドカップで好成績を収めることは、アジアの他の国々にとっても、AFCにとっても不利益になることではない。日本協会は、「トップファイブ」の国々とともにアジアでの大会フォーマットの改善をAFCに対して働きかけるべきであろう。