サッカー日本代表「長友佑都は相手に本当に何もさせなかった」「前田大然、浅野拓磨、伊東純也の3トップは凄い」【ワールドカップ最終予選・2月サウジアラビア代表戦の激論】(4)の画像
批判にプレーで反論した長友 撮影:原悦生(SONY α9Ⅱ使用)

 日本代表は2022年に入って最初のワールドカップ最終予選の連戦を戦い、中国戦に続いて2月1日のサウジアラビア戦にも勝ってグループBの2位を堅持した。
 一時は危うい様子にも見えた日本代表だが、力強さを取り戻してきたようにも見える。残り2試合、カタール・ワールドカップに向けて前進する日本代表の現在地、そして最後の詰めについて、ベテランのサッカージャーナリスト、大住良之と後藤健生が語り合った。

■森保監督が貫く信念

――谷口彰悟板倉滉はこれまでのCBコンビ不在の穴を十二分に埋めましたが、批判が寄せられていた長友佑都も気を吐きました。

大住「僕はこのサウジアラビア戦でも、左サイドバックの先発は長友でいいと思っていたんだよね。攻撃面では昔の長友のイメージから随分落ちる感じはあるけど、守備は悪くない。この試合ではサウジアラビアのナンバーワンのテクニシャンである19番(ファハド・アルムワラド)に、本当に何もさせなかった。素晴らしかったよ」

後藤「あまりにメンバーが変わらないものだから、長友のポジションについて不必要なほどいろいろ言われていた。気の毒だよね」

――森保一監督の貫く信念が形になったようにも思います。

後藤「試合をするごとに段々良くなっているのは間違いないでしょう」

大住「だけど、昔よく言われたように、日本代表はクラブで試合に出られない選手のリハビリの場じゃないんだよね。やはり、その時のベストメンバーを組むべきだし。ワールドカップ本大会を戦うチームの最終的なイメージはあって、その選手たちにプレーさせていたにしても、以前よりもレベルが落ちた選手を使い続けたというのが、8試合で9得点と最終予選で苦しんだ原因だと思う」

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