■プレミアリーグ初となるICD装着プレーヤーの誕生へ

 そんななか、新天地候補として有力視されているのがプレミアリーグのブレントフォードだ。指揮官を務めるトーマス・フランク監督はU-17デンマーク代表でエリクセンを指揮した同胞で、チームにはデンマーク国籍の選手が7人在籍。母国とのつながりが強いことが加入の手助けとなる見込みだという。

 さらに移籍に向けたメディカルチェックをすべて完了したとのこと。本人も心臓の問題を「(キャリア再開の)障害にはならないよ」と語っており、プレミアリーグ史上初となるICD装着のプレーヤーが誕生する日もそう遠くなさそうだ。

 正確無比なキックを得意とし、トッテナム在籍時代にはエリア外シュートを沈めてきたエリクセン。特に2017-18シーズンのプレミアリーグ第32節チェルシー戦では、左ハーフスペースから完璧なミドルシュートをお見舞い。右足から放たれたボールは枠の上へと外れる勢いだったが、急速に落ちてGKの頭上を超えつつゴールに突き刺さっている。

 約7カ月ぶりとなる戦列復帰となる29歳は、イングランドの地で再び躍動し、ワールドカップカタール2022への出場を果たすことができるだろうか。

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