W杯アジア最終予選・サウジアラビア戦に向けて1月29日、日本代表は千葉県内で練習を行った。1月27日の中国戦で負傷し、28日の練習を室内で行ったMF南野拓実(リバプール)が復帰したものの、その28日の練習で負傷した中山雄太が別メニュー調整となり、その中山を除く22選手が、ピッチで調整した。
この日の練習も、中国戦で先発したメンバーとそうではなかったメンバーで強度に差をつけながら行われた。まずは全体でランニングをすると、鳥かご、パス回しへと移り、先発組は室内での調整に。そうではなかった選手は、シュート練習やミニゲームなど強度の高い練習をこなした。特にミニゲームはボディコンタクトも発生するものとなった。
全体での練習が終わると、多くの選手が室内に戻っていく中で数人の選手はピッチに残って居残り練習を行った。その一人が、柴崎岳だ。柴崎はミドルシュートを練習。協力してもらった川島永嗣を相手に、黙々とシュートを打っていった。ただ止まったボールを蹴るのではなく、川島がキャッチしたクロスを受け、コーチをパスを交換しながら右足を振り続けた。ピッチの周りはすでに真っ暗になった状況で、狙いを定めていた。
その後ろでは、中谷進之介と植田直通のセンターバックコンビも追加練習を行った。2人でパス交換をしながらイメージを高めていたようで、吉田麻也と冨安健洋を負傷で欠いたこのポジションの不安を払拭させるようなシーンだった。