■「!!」と記した驚きのプレー

大住「ゴール前で切り返して、右足で打ったシュートがブロックされた時には、南野も悔しそうにしていたけどな。この試合のことじゃないんだけど、最近はシュートを外した後に頭を抱える選手が多いように感じる。あれはちょっと違うと思うんだけどな。ストライカーならシュートを打って外れることもあるし、中盤でパスを1本通すのとはわけが違うんだら。それより次のプレーに切り替えればいいと思うんだけど」

後藤「照れ隠しもあると思うよ。中盤のパスだって、田中は自分に対して本気で怒っていたし」

大住「この試合で一番うまいと思ったのは、田中のプレーだったよ。57分くらいに、左サイドでバックパスするような顔で中央に送ったパス。あれはすごいプレーだったよね」

後藤「確かに。僕のノートにも『!』マークが2つ書いてある。遠藤航に出して、伊東純也にボールがつながったプレーだよね」

大住「最後にすごく良いタイミングで大迫勇也が入ってきて、難しいシュートになって、ちょっとふかしちゃった。田中のああいうプレーがバンバン出るようになったら、攻撃も活性化すると思うんだけどな」

後藤「50分に長友に戻すかと見せておいて、大迫の前方のスペースを使ったパスもあったし、田中はいつも狙っているんだよ。パスが通っても、その後の展開がうまくいかないと、田中は悔しがっている。クラブでなかなかうまくいかずに出場機会も限られていて、すごく日本代表でのプレーに期するものがあるんだろな」

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4