■2-0になってからの戦い方は?
――前田がもっと要求してもよかったのでしょうか。
大住「前田が入ってすぐ、2-0になったでしょ。中国は選手交代でバンバン攻撃的な選手を出してきたから、日本は守って勝点3を獲得、という雰囲気に何となくなったよね」
後藤「好意的に考えればそういうことだよね。なるべくボールを失わないことを優先させたんでしょう」
大住「勝点3もそうなんだけど、この最終予選のグループ内の状況を考えると、得失点差がのちのち響いてくるような気がするんだよね。2-0にはしたけど、もっと点を取ろうという姿勢がチームにないのはおかしい。今回はオーストラリアだってベトナムから4点取っているわけでしょ。欲を言ったらきりがないとは思うけど、あそこでトーンが落ちてしまったのは『なんだよ』という感じだったな」
後藤「そこは意見が分かれるところだな。僕はそんなに無理をする必要はないと思うけどね」
大住「無理をする必要はないけど、攻撃にかける人数を4-5人ではなく、3-4人にしつつも、虎視眈々と機会をうかがえば、もっとシュート数は増やせたはず」