【ワールドカップアジア最終予選 グループB第7節 日本代表ｖｓ中国代表 ２０２２年１月２７日 １９：００キックオフ】
正直、こんなに喜ぶとは思っていなかった。
１３分、先制ゴールとなるＰＫを決めた大迫勇也のことだ。
序盤から圧倒的な力の差を感じさせる試合になっていたことや、１３分という早い時間であること、本人が獲得したＰＫでないこと、そしてなにより、大迫がＰＫでガッツリ喜んだ記憶がないことから、おそらくはゴールしてもすぐに背を向けて近くの選手とハイタッチをして終わりだろう、と思っていた。
ところが、大迫はＰＫをきっちりと決めきると歓喜を爆発させた。
広げた手を力強く振り下ろして叫び、駆け寄ってきたチームメイトに揉みくちゃにされると、最後にゴール裏のサポーターを振り返ってもう一度咆えてみせた。
それは、ワールドカップの最終予選というものの重みを表していた。
