なにか緊張感に欠けた試合だった。ワールドカップ予選の緊張感が伝わってこない。平和と言えば平和な結果だったけれど。
13分という早い時間に伊東純也のクロスをスライディングでカットしようとした中国のディフェンダーがハンドボール。このPKを大迫勇也が入れて先制した日本だったが、試合は淡々と進んだ。大迫が珍しくガッツポーズまでして派手に喜んだ後は、日本がボールを支配しているにもかかわらず空白の ような時間が過ぎて行った。もしかしたら、このまま終わってしまうのかという不安も感じた。
61分に伊東純也のヘッドでの2点目があったから、まだよかったものの何かもの足りない。私は欲張りだとは思わない。勝ったことだけがよくて、何もなくごく普通に終わった試合だった。
埼玉スタジアムの11753人という観客の数が熱気を感じさせないだけではなかった。静かな環境の中でも伝わるものがあるはずだ。