ポスト的な選手ではなく、テクニック系の長谷川が入ったことで、積極的なくさびのパスをワンタッチで処理することができるようになり、チャンスにつながった。

 そして、5点目も左サイドでサイドバック(途中出場)の宝田沙織から速いパスが遠藤につながり、さらに遠藤も強めのボールを長谷川に送ったことで、長谷川がワンタッチでDFをかわせたのだ。

 もちろん、ミャンマーは格下。そして、後半にはミャンマーの選手たちの足は止まっていた。その点は割り引いて考えなければいけないが、しかし、それでもこの攻撃パターンは強い相手にも有効なのではないだろうか。

■気になる岩渕のコンディション

 2ゴール、1アシストと大活躍の長谷川は、2戦目のベトナム戦は完全にお休みだった。

 中2日の日程で連戦となる大会だけにローテーションは必要不可欠。そして、2戦目までを終えて、GKの池田咲紀子と隔離中の岩渕の2人を除いて、全選手がピッチに立つことになった。3戦目以降は、ミャンマー戦、ベトナム戦を終えた時点でのベストメンバーが組まれることになるのだろうが、やはりセカンドトップにはテクニシャンタイプを置くのがベストだろう。

 問題は、岩渕真奈のコンディションだ。岩渕が万全の状態であれば、ワンタッチのパスも使えるし、ドリブルで相手DFをはがすこともできる岩渕とストライカータイプの菅澤、田中の組み合わせが最強なのは間違いない。長谷川は、本来の位置であるアウトサイドから、中に切れ込みながらプレーするはずだ。

 もし、隔離の影響で岩渕のコンディションが上がりきっていないのであれば、長谷川をセカンドトップで置いてミャンマー戦の得点パターンを再現したい。

(3)へ続く
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