【ブンデス分析】「鎌田大地と奥川雅也」日本人アタッカー直接対決!奥川ビーレフェルトの「分析力」が機能したシーン【フランクフルト対ビーレフェルト「日本人対決」を制したのは誰か】(1)の画像
アルミニア・ビーレフェルトの奥川雅也 写真:picture alliance/アフロ

ブンデスリーガ アイントラハト・フランクフルトvsアルミニア・ビーレフェルト 2022年1月21日(日本時間28:30キックオフ)】

 長谷部誠はベンチスタートとなったが、鎌田大地と奥川雅也が先発出場。

 鎌田は3-4-2-1のシャドーの位置、奥川は4-1-4-1の4の内側で同じくシャドーのような役割を担った。

 ブンデスリーガで評価を高めている日本人アタッカーの直接対決は、ビーレフェルトが5分、27分とゴールを重ねる展開となった。

 先制の場面を振り返る前に、フランクフルトは攻撃時の3バックが基本陣形ではあるものの、守備時には4バックになっていたことを押さえておきたい。

 ただし少々紛らわしく、4バックでありながら最終的には3バックとしての守り方になる、というものだ。相手がアタッキングサードでボールを持つと4バックから1人がボールホルダーへの守備に加わり、残りの3人が中央で3バックのように振る舞う。

 5分、ビーレフェルトの攻撃がペナルティエリア直前の高さまで進むと、右サイドでボールを持ったアレッサンドロ・シェプフが並行に位置していた奥川にグラウンダーのパス。シェプフに対応していたのは左サイドバック化したエバン・エンディガだった。

 パスが出た瞬間、フランクフルトの4バックはエンディガ以外の3人がコンパクトな3バックのようにペナルティエリア内に収まっていた。これはフランクフルトが狙っている守り方そのものだ。

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