■Jリーグが次の段階へ進むための方策は?

 ただ、オランダリーグにも「決断のとき」は迫っている。巨額ではないといっても無視できるわけではないESPNとの2018年からの放映権契約が、2025年で満了になるからだ。その前に「ベネリーガ」を推進するベルギーのリーグとオランダのビッグクラブが、参加できないクラブの財政も潤す具体的な計画を提示できれば、「ベネリーガ」は実現に向けて一挙に加速するかもしれない。

 なぜ私はここまで詳細にベルギー・オランダ版「スーパーリーグ」の話をしてきたのか―。それは、この話が日本にも無関係ではないと感じるからだ。現在、JリーグはDAZNとの契約で「攻め」の時期にある。ヴィッセル神戸のように親会社がこれまでとは比較にならない金額を出すクラブも現れ、「ビッグクラブ」への道を歩もうとしている。

 ちなみに、「コロナ前」の2019年、ヴィッセルの営業収益は114億4000万円にのぼり、2位の浦和レッズ(82億1800万円)を大きく引き離した。その内訳は、スポンサー収入が74億500万円(64.7%)、入場料収入は12億6000万円で11.0%である。一方浦和は、スポンサー収入が38億4100万円で46.7%、入場料収入は23億円、28.0%である。

 だがさらに欧州の「ビッグ5」に近づこうとしたら、「その次」のステップに進まなければならないかもしれない。そのための方策のひとつとして、「日韓スーパーリーグ」あるいは「日韓中スーパーリーグ」の構想を企画する人が出てくるのは、自然な流れに思える。

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