日本代表は2022年に入り、11月にカタールで開催されるワールドカップに向けて加速していく。2021年には思わぬつまずきもあったが、立ち直りに成功。1月にも最終予選が再開され、最後の局面での戦いが繰り広げられることになる。
その日本代表で、八面六臂の活躍を見せているのが伊東純也だ。所属するベルギーのクラブ・ヘンクでもアシストやゴールという結果を残し続けている。
その日本代表でも鍵となる伊東選手に現在、そして未来に向けての話を聞いた。
■無名だった高校時代
――子どもの頃などプロになる前、自分がワールドカップに出場すると想像していましたか。
「正直に言って、想像していませんでしたね。そもそも、周りの人は僕がプロになれるなんて、誰も思っていなかったはずです。全国高校選手権にも出ていませんし、神奈川県の予選でもベスト32くらいで負けていましたから、プロ入りが現実的に見えるところにはいませんでした。それでも、自分の中では、絶対にプロになるんだと思っていました。大学に入って、やっと関東選抜や全日本大学選抜に選ばれるようになった頃には、周りにも多少はプロなるかもしれないなと思っている人はいたかもしれませんね。小学校の頃には横須賀選抜に入ったりしていましたが、その程度でしたから」