【リーグ・アン オリンピック・リヨンvsパリ・サンジェルマン 2022年1月9日(日本時間28:45キックオフ)】
ヴェッラッティが個人で鋭く寄せることはあるものの、トランジション直後から中盤にかけてプレスがかからず、リヨンは相手陣内まで簡単にボールを運ぶことができた。
連動したプレスというものがかからない中で、4バックも含めて個の力で無理矢理食いつく守り方になる、というのはいつもと変わらず、7分にはリヨンにゴールキックから相手陣内でグラウンダーのパスを5本繋がれたところでバランスが崩れ、ロングボール1発でルーカス・パケタに抜け出されて失点。
その後も、食いついたところでレーンを1つ飛ばされる形でボールを動かされ大ピンチを招くということを繰り返した。
こうした部分は、チャンピオンズリーグに出てくるプレミア勢であれば、早ければ前半のうちに修正が入るところだが、この試合のPSGは後半になっても構図に変化はなかった。
もっとも、この試合は、ではなく、どの試合も、だ。
試合の中で修正がなかっただけでなく、そもそもメッシが不在の試合でも変化がなかった時点で、マウリシオ・ポチェッティーノ監督はそこを変える気はないのだろう。
ポチェッティーノ監督がチームの弱点に手を加えないのは何か意図があるのだろうか。
おそらくは、ない。