日本代表・冨安健洋「個人で大車輪の奮闘」も…マンC戦「最後に待っていた悲劇」【元日ビッグマッチ「アーセナル対マンチェスター・シティ」での冨安健洋】(2)の画像
ラヒーム・スターリングに競り勝つ冨安健洋 写真:AFP/アフロ

【イングリッシュ・プレミアリーグ アーセナルvsマンチェスター・シティ 2022年1月1日(日本時間21:30キックオフ)】

※その1はこちらから

 王者相手に堂々と戦ったアーセナルは31分に左サイドからのボールをサカが決めて先制に成功。昨年8月にシティのホームで5失点完封負けした時(冨安は不在)とは全く違う完成度のチームとなっていることを見せた。

 後半、シティは70パーセントを超えるポゼッションでじわじわと圧を強める。

 その中で、冨安は前半のようにはボールに絡まなくなった。シティの攻撃が右サイド(アーセナルの左サイド)に偏るようになったからだ。この現象は、冨安がシティ相手でも見事に通用したという証拠だった。

 そのシティの修正は功を奏す。

 左サイドでボールを持ったリヤド・マフレズからベルナルド・シウバにパスが通ると、ペナルティエリア内でのドリブル突破に対してジャカがユニフォームを引っ張って倒してしまう。VARを経てPKの判定となり、マフレズがしっかりと決めて同点となった。

 試合再開直後、アーセナルはシティのバックパスミスでビッグチャンスを得るが、マルティネッリがシュートを枠に飛ばせない。

 すると、その直後のゴールキックでガブリエル・マガリャンイスがまさかの退場。センターサークル内でボールを受けて反転したガブリエウ・ジェズスに対し、アフターで突っ込んでしまった。ガブリエルは先のPKの際にポットを掘って妨害し1枚目のイエローカードを受けており、不要なカードを57分・59分と立て続けに貰っての退場となった。

 これで試合のバランスは完全に崩壊。アーセナルはウーデゴーアを下げて5バックに変わり、引き分け狙いになるしかなかった。

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