天皇杯も終わり、日本サッカー界の2021年シーズンが終了したが、すでに各クラブは2022年シーズンに向けて動いている。選手の補強、あるいは放出と、チームづくりを進めているのだ。
大晦日も迫る12月29日、リーグ全体で移籍発表が加速した。一気に多くの選手の移籍がオープンになったのだ。
浦和レッズは29日、興梠慎三の北海道コンサドーレ札幌への期限付きを発表した。札幌で待ち受けるのは、ペトロヴィッチ監督。師弟コンビ再結成で、まだまだ得点感覚衰えぬストライカーが、北の大地を熱くすることだろう。
浦和は一方で、前日28日にはアカデミー育ちの松尾佑介ら3人の獲得を発表。それまでにも鹿島アントラーズから犬飼智也、パリ五輪世代の大畑歩夢をサガン鳥栖からと、期待できる即戦力を一気に獲得している。
血の入れ替えでは、鹿島アントラーズも大胆だ。浦和に移籍した犬飼だけではなく、ベテランの域に入ってきたが、まだまだ頼れる遠藤康といった主力級を次々と手放しているのだ。
これまで頑なにブラジル路線を歩んできた鹿島は、クラブ史上初めてヨーロッパから監督を迎える。大きな変化が起きる予兆は、すでに見えている。
ここでは東日本と西日本に分割しつつ、2021年シーズンを戦った20クラブに加え、2022年にJ1へと昇格する計22クラブから正式発表された動向をまとめた。
(画像でポジションと名前の間にある「完」は完全移籍、「期」は期限付き移籍、「復」は期限付き移籍からの復帰、「昇」は下部組織からの昇格を表す。「新」は高卒、あるいは大卒の新人選手。ポジション名の背景がピンクの選手は、今回新たに情報を更新した選手)