■プレーオフを勝ち抜く姿も見たいが…

――ワールドカップ・カタール大会に向けて、2022年の日本代表への期待はいかがですか。

後藤「予選を勝ち抜いたらという前提だけど、いまとは全然状況が違うチームになっているはず。カタールはヨーロッパからも近いし、日本の選手はよく試合をしている場所なので、ベスト16の壁を突破してほしいですね」

大住「僕も最終予選を勝ち抜いてほしいと思うけど、心のどこかで、プレーオフを勝ち抜く姿をまた見たいなと思っている。アジア第3代表決定戦があって、大陸間プレーオフで南米勢との一発勝負もある。そこまで経験してワールドカップに出る姿も見たいなと、どこかで思っている。行かない姿は見たくないけどね。後藤さんはベスト16突破を期待すると言うけれど、2010年の南アフリカ大会でのラウンド16のパラグアイ戦は、どこかテンションが低かった。挑戦するというよりも、『負けたくない』という試合だった」

後藤「お互いにそうだったね。パラグアイも全然積極的じゃなかった」

大住「2018年のロシア大会でのラウンド16はまったく違って、挑戦するという気持ちとともに、それだけのプレーを出していた。最後は経験不足という感じで点を取られて負けてしまった。それだけに、早くあのラウンド16に再挑戦して、勝つ姿を見たいな。2002年も2010年もそうだったけど、グループを突破したところで満足しちゃうようなところがあった。でも、ベスト16とベスト8では、世界に与えるインパクトはまったく違うはず。ラウンド16を突破して、準々決勝でも満足せずにチャレンジャーとして挑戦して、ようやく『日本のサッカーはいいね』と言ってもらえるはず」

後藤「グループステージで勝つだけじゃダメなんだよね。ロシア大会でも、勝ったのはコロンビア戦だけだし、相手は退場者を出していた。本当のインパクトを残すには、決勝トーナメントで勝たなくちゃ。そのためにも、ワールドカップに入ってからの4戦目を戦えるだけの戦力を残しておく戦い方をしたいんだよね。東京オリンピックでは、そういうのに近い状況になりながらも、グループステージ最終戦もメンバーを変えずに戦って、疲れちゃったからね」

――未来に続く戦いを2022年にも期待しましょう。

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