2021年の日本代表は、久々に「ホット」な時間を過ごした。ワールドカップ最終予選に突入し、年代別代表は東京オリンピックを戦った。その舞台では、なでしこジャパンも奮闘した。
思わぬつまずきがあった日本代表だが、年をまたいで戦いは続く。批判を浴びながらも年明けにはワールドカップ行きを懸けた次の試合が待ち、11月のカタール大会へ向けて歩みを続けるのだ。
日本代表は2021年にどのように道を歩み、2022年へと漕ぎ出していくのか。ベテランジャーリストの大住良之と後藤健生が熱く語り合った。
■最終予選年明け2試合のノルマは勝点4
――1月の最終予選では、連勝できそうでしょうか。
後藤「中国もシーズンオフだし。ブラジル出身選手たちはいなくなっちゃったみたいだし、監督も交代していて、あまり良い要素がない」
大住「年末まで集中的に大会を開催するらしいから、調子が良いかもしれないよ。1月は中国の正月ではないし」
――ノルマはどのようなものになりますか。
後藤「最低で勝点4でしょ。準備のためのウズベキスタン戦を入れたら、勝点7」
大住「サウジアラビアと引き分けたら、オーストラリアにまた抜かれて3位になってしまう。そうなると、次のオーストラリアとのアウェイ戦で勝たないといけなくなっちゃうじゃない」
後藤「オーストラリアが年明けの2試合でどういう状況になるか分からないけど、2月1日のサウジアラビア戦が終わった時点で、『3月のオーストラリア戦は引き分けでもいいよね』という状況にないと大変だよ」
大住「3月にワールドカップ出場を決められたら、7月は思い切ったテストに使えるけど、プレーオフになったら使える時間がほとんどなくなっちゃう。何とか1月と2月の2試合とも勝って、プレーオフに行かずにいいようにしてもらいたいよね」
後藤「とにかく大事なのは、2月1日のサウジアラビア戦だよね」
大住「『3月のオーストラリア戦に勝たないといけない』という状況だと、なかなか大変だよね。」