■選手のレベルが高いからこそ難しいチームづくり
――選手たちのレベルは上がっているということですね。
後藤「それは間違いないでしょ。ヨーロッパのクラブに所属しているだけじゃなくて、みんな出場して、いまじゃ日本人が点を取っても大したニュースにもならない。10年くらい前までは日本人対決というだけで騒いでいたのに、ブンデスリーガでは「日本人対決」なんて当たり前の光景だからね。キャプテンをやっている選手までいるし。長谷部誠なんて、あちらでレジェンドになっちゃった」
大住「それだけに、代表チームをつくるのは難しくなっているかもしれないよ。森保監督が最終的なワールドカップのメンバーはこうだというのを持っているのか分からない。本大会の時にはガラっと変わって若くなると、後藤さんは言うけれど」
後藤「そう思っていた時期もあったけど、監督がそう思っているか、いまはもう分からない。最終予選のことで、頭がいっぱいになっているんじゃないかな。少なくとも、最終予選初戦のオマーン戦で、少なくとも引き分けて、日本が首位を走っていれば、そろそろ予選が終わった後のことも考えなきゃなという状況にあるだろうけれど、いまの状況ではそんなことは言っていられないものね」
大住「だから、監督を代えた方がいいという考え方もある」