■終わりと継続と始まり
関根や柴戸海は新たなリーダーとしての自覚を持ち、伊藤敦樹や小泉佳穂、明本考浩ら1年目の選手たちは主軸として堂々とした姿を見せた。困った時には西川や酒井宏樹らが的確な声で正しい姿勢に導いた。
素晴らしい終わりだけでなく、明るい未来もそこにあった。
ロドリゲス監督は「この1年間は、ここまでの3ヵ年計画でスタイルを変えつつチャンピオンに返り咲くというクラブの目標を達成できた」とも語った。目標は、達成されれば更新される。これもまた、終わりと継続と始まりが同時に存在している。
優勝という最高の形で引き継ぎが行われた浦和がACLに“戻ってきた”。
新たに挑むのではない。戦術やメンバーが変わっても、選手たちは浦和としてアジアを戦ってくれるに違いない。
この日ゴール裏を埋め尽くしたサポーターも、それを楽しみにしている。
■試合結果
浦和レッズ 2-1 大分トリニータ
■得点
6分 江坂任(浦和)
90分 ペレイラ(大分)
90+3分 槙野智章(浦和)