■久保の活躍が光る
そんな試運転を経て、久保はようやくリーグ戦のスタメンに戻ってきた。
4-2-3-1の3の右として出場した久保は、順調な復帰プログラムを過ごしてきたことを窺わせる万全のコンディションで、序盤からキレのある動きを見せる。
ピタリとしたトラップを武器にライン間でボールを受けて前を向きドリブルで仕掛けると、相手はファウルでしか止められない。19分にはイエローカードを誘発し、絶好調であることを見せつけた。
しかしチームは20分、イ・ガンインが中央でプレスに負けてボールを奪われカウンターを受けると先制を許してしまう。
それでも久保の調子は落ちない。22分にまたしてもイエローカードを誘発すると、24分には中央やや右の位置でボールを受け、下がりながら一気に左サイド前方へロングフィード。ボールはハウメ・コスタへ届き、クロスをダニ・ロドリゲスがヘディングで押し込んで早々に同点となった。
起点、という言葉は安易に使われる傾向があるが、このゴールに関してはまさしく起点であり、久保の活躍、と言える。