■現代表監督が備えていた「スケール感」
非常に抽象的な言い方になってしまうが、日本の選手は総合的にまとまっているが、どこか小ぢんまりとしていて、“スケール感”を感じないのだ。
その点で言えば、今回、日本代表の新監督になった木暮賢一郎氏の現役時代のプレーには、その“スケール感”のようなものを感じたことを記憶している。
今回の代表候補トレーニングキャンプに招集された町田の若い攻撃的ポジションの選手たちには、フィジカル能力も備わっているので、これからうまく成長していけば、これまでの日本人選手にはない速さや強さを兼ね備えた選手になっていくかもしれない。
木暮監督には、自らの後継者となるような選手たちをぜひ育てていってほしいものである。そのうえで、今年のワールドカップで見せたような集団的な戦い方ができれば、本当にスペイン、ブラジル・クラスの相手に脅威を与えることができるだろう。