■ミスから試合が大きく動く

 ところが、ミスから試合が動く。

 センターサークルでコケが出しどころを探すが、出した縦パスをルカ・モドリッチにカットされる。一気に攻撃に転じたレアルは、ボールをカゼミーロ、ベンゼマと中央で収め、ベンゼマはダイレクトで右ウイングのマルコ・アセンシオへ。アセンシオが時間をかけずにツータッチで縦に出すと、そこに走っていたのは左ウイングのはずのヴィニシウス。深い位置からダイレクトでマイナスのボールを上げると、ペナルティエリア中央に走り込んだベンゼマがダイレクトで決め切った。

 ジョレンテは、24分、29分とボールを持つヴィニシウスに対して完勝し、34分には相手陣内深くで攻撃側としてもヴィニシウスを上回ってみせた。ディエゴ・シメオネ監督が用意したレアル対策は見事に機能しただけに、コケの縦パスは痛恨のプレーとなってしまった。

 レアルはハーフタイムにベンゼマを下げてルカ・ヨビッチを投入。アトレチコもアントワーヌ・グリーズマンを下げてジョアン・フェリックス、ヤニック・カラスコを下げてトマ・レマル、という交代を見せる。

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