【ラ・リーガ分析】日本代表・久保建英は69分に登場も…感じられた「宿命」【マジョルカ・久保建英は途中出場】(2)の画像
セルタ戦に途中出場した久保建英 写真:MB Media/アフロ

【ラ・リーガ マジョルカvsセルタ・デ・ヴィーゴ 2021年12月10日(日本時間29:00キックオフ)

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 互いに決め手を欠き、潰し合いになる地上戦を嫌った選手たちが雑なロングボールを増やし始めると、マジョルカのルイス・ガルシア監督が動く。

 56分、アブドン・プラッツを下げて昨年までヘタフェでプレーしていた身長172cmのフォワード、アンヘル・ロドリゲスを投入。

 そして69分には、ついに久保建英がアントニオ・サンチェスとの交代でピッチに立つ。

 この2人を投入したということは、浮き球ではなく動き出しやドリブルで戦おうということだ。しかし、監督のメッセージが込められていた交代だったが、難しいコンディションの中でここまで戦い続け消耗した後方の選手たちは戦い方を変えられなかった。

 久保はワイドに開いても中に入ってもボールが出てこず、2列目を動き回ることになった。出場して20分が経っても形があるプレーはなく、試合はアディショナルタイムへ。

 結局、ボールタッチは2回(そのうち1回は頭)だけ。試合に影響を与えるものは1つもなかった。プレーとしては、アディショナルタイムにセルタの攻撃をファウル覚悟で止めに行った場面だけが、久保がこの試合を戦っていた証となった。

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