■南野の大きな問題点

 結局、中盤とフォワードの人数合わせになるバックアッパーとして便利な選手、という立ち位置から抜け出せなかった南野。バックアッパーとしても、ロングフィードの精度不足やミランのゴールシーンでの決定的なミスといった悪い部分が目立つことになってしまい、純粋な試合途中での交代選手としての立場を確立することは難しそうだ。

 なにより、ミスした分を自ら上回ろう、というメンタリティを見せられていないことがリバプールの選手として大きな問題だ。ロングフィードの再チャレンジの機会を自ら捨て、痛恨のミスで頭を抱えてからも積極さを取り戻せなかった。

 チーム力を落とさずに戦い続けたい場合のクロップ監督の選択肢に入ることはできていない。これから消化試合が発生するタイミングは、シーズン終盤にリーグ戦の順位が確定した場合しかなく、今後もリバプールでの出番は限られるだろう。

 冬の移籍で、出番を求めてチームを離れることになるだろうか。

■試合結果

ミラン 1-2 リバプール

■得点

29分 フィカヨ・トモリ(ミラン)

36分 モハメド・サラー(リバプール)

55分 ディボック・オリギ(リバプール)

  1. 1
  2. 2
  3. 3