■冨安が転倒

 先制の場面ではエラーを犯してしまったフレッジだったが、それ以外のプレーはこの同点の場面、そして後半に起こる重要な場面に代表されるように見事であり、守備だけでなく攻撃でも痒いところに手を届かせてくれる選手としてラングニック体制でも欠かせない存在であることを感じさせた。

 振り出しに戻った試合は前半アディショナルタイムになっても熱を失わず。45+1分のアーセナルのフリーキックではエリア内で冨安がハリー・マグワイアに手首を掴まれ倒され、倒れた後も手首を掴まれたまま回転したが笛は鳴らず。

 VARが介入しても良さそうな場面ではあったが、おそらくは、冨安よりも手前でマルティネッリがヘディングシュートをしてボールの軌道が変わりそのままゴールキックになったことで、冨安の位置は得点に関わる対象から外れているからPKを取るほどの問題視はしない、という主審の判断が尊重されることになった。

 後半になってもユナイテッドが攻め込む展開は変わらなかったが、冨安は48分にサンチョに入ったボールを奪い、幸先よく試合に入る。

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