■44分にアーセナルに追いつく

 リードを得たアーセナルはパスを繋いで試合を支配しようと試みるが、ユナイテッドはプレー強度を高めてそれを許さない。

 プレスによってパスミスが増えたアーセナルに対し、ユナイテッドは失点後60%を超えるボールポゼッションで押し込んだ。

 そんな展開の中、冨安は36分にロナウドとの1vs1を迎えた。向かい合ったところから縦に仕掛けたロナウドだったが、ここはボールが大きくなりラインを割った。

 そして39分にはサンチョと1vs1。ここでは縦に仕掛けたサンチョに対して冨安がしっかりと体を入れて完勝してみせた。

 対面守備で強さを見せる冨安の存在は、右センターバックのベンジャミン・ホワイト、右サイドハーフのガブリエル・マルティネッリが自分の仕事に専念できる環境を作っており、押し込まれながらも破綻しないアーセナル、というものを作っていた。

 しかし44分、とうとうユナイテッドが追いつく。

 再び迎えた冨安とサンチョとの1vs1で、今度はサンチョがドリブルではなくペナルティエリア内へのパスを選択。冨安、そしてその後ろでカバーしていたトーマス・パーティをも抜けたボールは、豊富な運動量でスペースに走り込んできたフレッジに渡り、そこからフェルナンデスに繋がれてアーセナルのリードがなくなった。

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