■「“頑張る”を応援する日本発の考え方」が世界へ

――クラブトークンはスタートしたばかりで、まだまだ発展していきそうです。

四方「フィナンシェでは、トークンを『クラウドファンディング2.0』と呼んだりしていますが、そもそものクラウドファンディングへの関わり方も、日本は少し特殊だと思っています。日本では、これから頑張ろうというものに対して応援しよう、という文化があると感じています。

 海外のクラウドファンディングは、たとえば試作品を作るための資本金を出して、完成品がもらえるとか、リターン重視型だと思います。宗教的にも寄付が根付いている海外で、どうしてクラウドファンディングが流行らないのか、僕には謎なんですが。

 トークンでも、海外はアウトプットエコノミー型。日本では、一般人や草サッカーチームが大きくなっていく夢を一緒に追いかけようという考え方。この日本発の考え方が世界に受けないはずはない、と思っています。だから、フィナンシェのコンセプトが世界に出ていったらどうなるのか、すごく興味深いし、僕らもそこに乗っかっていきたいですね」

田中「今はテクノロジーの大きな変化が起きています。個人的には、ブロックチェーンのインパクトは、インターネットに次ぐくらい大きいと思っています。価値自体が可視化されて流通し、オープンになっていく。今はまさに、さまざまなことがデジタルでなされていく黎明期ですが、日本は遅れていると言えます。

 この大きな変革の最初のうねりとしてのトークンという仕組みを、体験してほしいですね」

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