■クリアソン新宿が見せつけた力
こうして前半は徳島のリードのまま終了したが、後半、風上に立ったC新宿は、交代で出場した森村昂太と、前半からよくボールに絡んでいた21歳と若い樋口裕平の2人のインサイドハーフの活躍で攻撃の圧力を高め、48分にワントップの大谷真史が後方からのボールをワンタッチで決めて同点とし、さらに66分には左サイドから須藤が上げたクロスを樋口が頭で折り返し、最後は瀬川和樹が決めて逆転勝利。
1点差の勝利とはいえ、シュート数では徳島の8本に対してC新宿は21本という試合。まさに、90分間、C新宿が攻め続けた試合だった(それでも2点止まりだったのは、物足りないところではあったが)。
守備面でのミスで失点してしまったものの、交代をうまく使って攻撃を活性化させて逆転したあたり、チーム力をしっかりと見せての勝利だった。
決勝ラウンドの3試合を通して、C新宿が優勝に値する戦いを見せたことは間違いない。